「ロはロケットのロ」 「ウは宇宙のウ」
即、小説版を買ってきて、その日一日中読み続け、さらに次の日の明け方までかけて一気に読み終わりました。
今思い出してもその読んでいる時間はブラッドベリ風に言うと、熱にうかされたような特別な時間でしたね。
そしてその後、父の蔵書の中にブラッドベリのこの本と同じ本を見つけるのですが、それと並んでもう一冊「スは宇宙(スペース)のス」というタイトルの本があったのです。
最初は冗談かと思いました。
ブラッドベリ作品のパロディーかなんかを、違う作家が書いたものかなと。
でも、ちゃんとブラッドベリの作品集でした。
そうなんですね、この2冊ともブラッドベリ自身が他の短編集から選んだ自選短編集だったんです。
CDで言えばベスト盤という感じでしょうか。
で、引っかかるのがこの短編集のタイトルの訳し方なんですよね。
「ウは宇宙船のウ」の原題は「R IS FOR ROCKET」
「RはROCKETのR」というわけで、ちゃんと日本語に置き換えた素敵なタイトルになっています。
ところが、4年後に出版された第2自選短編集のタイトルが「S IS FOR SPACE」だったんです。
これを同じ感じで訳すと「ウは宇宙のウ」になっちゃいますよね。
「ウは宇宙船のウ」と、「ウは宇宙のウ」!
原題では、「R」と「S」なのに、邦題はどちらも「ウ」?
さあ、困っちゃった第2自選集の訳者さんは、考えた挙句、苦し紛れ(?)に「スは宇宙(スペース)のス」ということにしました。
第1と第2の訳者は違う人なので、第2選集の訳者さんは、第1の訳者さんを恨んだかもしれないなーと、想像してしまいました。
あくまで想像ね。
1冊目を訳すときに2冊目が出版されていたとした、ら違うタイトルになったことでしょう。
「ロはロケットのロ」「ウは宇宙のウ」かなー?
何となく違うよねー
「ウは宇宙船のウ」はやっぱり素敵なタイトルです。