難病少年にホームランの約束
「24時間テレビ」のコーナー企画ですね。
巨人の阿部慎之助のファンの、難病の男の子を球場に招待して、「君のためにホームランを打つからね」という約束をする。
こういうのってよくありますよね。
大リーグでも似たような話を聞いた記憶があります。
そういうのを何度も見ているうちに、だんだん疑問に思ってきたんです。
だって、対ヤクルト戦ということは、ヤクルトファンの難病少年だっているわけじゃないですか。
たとえば、そんな子は球場に招待されずに、病院のベッドでひそかにヤクルトを応援しているんですよね。
阿部慎之助がホームランを打って、巨人が勝ったら、番組的にはOKなんでしょうけど、その影で落胆している難病少年がいるかもしれないと、このコーナーを企画した人は考えないのでしょうか?
その難病少年が落胆したまま、次の日に亡くなるという状況があるかもしれないという可能性を。
結果は巨人が負けましたけど、少年は、ジャビット君のぬいぐるみを阿部選手からもらってうれしそうでした。
それはよかったと思いますよ。
野球選手が難病少年に夢を与えるというのは、とてもいいことだと思います。
でも、それをテレビ番組にしてほしくないと思いました。
ひそかにそういう行為をしておいて、後でマスコミが聞きつけて話題になるというのはありですよね。
生で進行している野球の試合ではねー
こういうことをするのなら、たとえば、ある歌手のコンサートにそのファンの難病の子供を招待するとか、病床にお見舞いに行くとか、そういうのがいいのではないでしょうかね。
勝ち負けのあるスポーツの場合、必ず、勝って喜ぶ側があれば、負けて悔しい思いをしている方もあるんですから。